あなたのペースで一緒に躁鬱病を治療しましょう

診察を受ける

心のケアを

まずは病院を選ぶ

切り傷や擦り傷程度のケガは、自宅で傷口を洗って絆創膏を貼っておくと自然に治っておきます。小さなケガや傷は早く治りますが、病気にかかってしまうと自分自身の回復力だけに頼れません。躁鬱病は心の病気ですが、神経に影響を及ぼしている病気でもあります。大病院や専門クリニックを探して、専門医に診てもらうことで薬物療法を始めらます。大病院やクリニックはそれぞれメリットがあるので、利用しやすい場所を選ぶとよいでしょう。

うつ病患者さんの10人に1人は

大病院では内科や外科のほかに、各分野によって科目が分かれています。躁鬱病の患者向けとして存在するのが精神科です。精神科では、日常生活でどのようなことに支障をきたしているか問診を行い、悩み事があればカウンセリングで原因に対してアプローチしていきます。患者本人が躁鬱病を自覚していない場合でも、大病院なら受診した科目が異なっても、診察した医師が適格な科目を教えてくれます。1つの院内なので、移動も時間をかけることはありません。精神科や心療内科で診察してもらったあとは、処方箋が出されるので近くの薬局で薬を受け取るだけです。

なかなか改善しないなと思ったら

個人医院では、大病院とは異なる点が専門性です。1つの科目が専門的に受けられるので、予め病状がわかっている人が利用したり、大病院から紹介されたりするケースがあります。躁鬱病の治療を行っている個人医院は、大病院よりも地域に特化しているため、患者数が少なく待ち時間がかかりません。また、治療薬や処方箋は大病院と変わらず提出してくれるので、近くの薬局で受け取ることが可能です。

日本ではうつ病という言葉はよく聞きますが、躁鬱病という病名はあまり聞かれていません。これは躁状態と鬱状態を繰り返す病気ですが、あまり研究がすすんでいないこともあり、うつ病としか診断されていないことが多いようです。日本での躁鬱病の患者数は0.2%となっていますが、海外では1〜1.5%とされています。この違いは環境や人の違いもあるようですが、調査の方法の違いが影響していると考えられています。実はうつ病患者の10人に1人は躁鬱病といわれています。躁状態が出現してからでないと、診断ができないことからはっきりとわからないためです。今後躁鬱病の研究が進み、認知が進んでくれば日本でも患者数は増加することが予想されます。

うつ病の治療と双極性障害の治療は違います。そのためうつ病と思って治療を受けていたが改善がないといったこともありえます。うつ病に出される薬が抗うつ薬なのに対して、双極性障害に最適な薬は気分安定薬です。もしうつ病と診断され薬を長いこと服用しても改善が見られない場合は、双極性障害の場合もあります。 日本でもっとも使われているのはリチウムという安定薬で、躁鬱症状の改善と予防、さらに突発的な行動を予防する効果があります。しかし副作用も強いため、血中濃度をみながら慎重に投与量を選ばなければなりません。副作用としては下痢、食欲不振、喉の渇き、頻回な尿意、歩行困難、意識朦朧などがあります。これらの症状がでたら医師に相談しましょう。